シルバーリングのロウ付けについて解説します。
ロウ付け指輪の合わせ目に隙間がない事を確認したら、ロウ付けを行います。
この記事の後半では、動画で説明していますので、合わせてご覧下さい。
フラックスを塗る
まずは、指輪の合わせ目(繋ぎ目)にフラックスを塗ります。
フラックスは、必要最小限に塗り、あまり広範囲に広がらないよう注意します。
ロウ付けの方法
今回は5分ロウを使用しています。
指輪の合わせ目に5分ロウを乗せたら、火を当てていきます。
なお、ロウは熱の高い方に流れるため、合わせ目の下においても大丈夫です。
指輪全体を温める
シルバーは、熱伝導率が高い金属です。
”熱の伝導率が高い”ため、1ヶ所に火を当てると、熱が周囲に伝わっていく(逃げていく)ため、全体的に温めて温度を上げます。
目安は”なましの色合い”になる1歩手前位の温度になったところで、ロウにも火を当てるようにします。
なお、ある程度、ロウが溶けたら、写真のようにピンセットで持って、空中でロウ付けすると、温度が上がりやすくなり、まんべんなくロウが回ります。
ロウ付け後は”酸洗い”する
ロウ付け後は、希硫酸に浸けます。
これを「酸洗い」と言います。
酸洗いには、
- 酸化を取り除く
- フラックスを溶かす
という目的があります。
なお、加熱後の酸洗いには、
- 水で急冷してから希硫酸で煮る方法
- 加熱後、希硫酸で直に急冷する方法
があります。
直接、希硫酸で急冷する場合は、ガスが発生しますのでご注意ください。
ロウ付けを確認する
ロウ付けがしっかりできたかどうか、確認しましょう。
また、ロウ付け後のロウ目(繋ぎ目)はヤスリで削っておきます。
これを、”ロウをさらう”と表現します。
ロウが残った状態で再び過熱すると、条件が悪い場合ですと、ロウが地金を喰ったり(地金が浸食される)、そのまま芯金に入れて叩くと、ロウが地金に喰いこみますので注意してください。
ロウ付けを動画で確認
動画では、フラックスの塗り方から、ロウ付け方法、ロウ付けのコツ、ロウ付け後の処理の仕方までをご紹介してます。
この記事と合わせて、一連の流れをマスターしておきましょう。
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