天然石や宝石に興味のないかたでも聞いたことがある名前だと思います。
和名は紫水晶。名前の通り水晶の仲間です。
鉄分由来の紫色をした水晶で、紫色の天然石といえば‼︎ のアメシストです。
アメシストの魅力
産出量が多いため、美しい宝石品質でも他の石と比べ、安価で流通しています。
そして、大きさのある原石も多く産出されていますので、見応えのある大きいルース(裸石)も流通しています。
不思議な奥行きのある紫色は、アメシストの持つ多色性という性質も関係しています。
見る角度によって違う色が見られる多色性は、紫色の濃淡、グレー、クリアーなど様々な色彩を楽しむことができます。
モース硬度7と傷つきにくく、劈開もありませんので日常使いにもおすすめです。
紫外線(UV)での退色性があるので、着用時以外は暗所での保管がおすすめです。
様々な見た目のアメシスト
バイカラーアメシスト
パープルとクリアーのバイカラーになっているアメシスト。
色の境目がパキッと分かれていてシャープな面持ちです。
アメトリン
その名の通り、アメシストとシトリンがひと塊りで形成されている石です。
多色性も相まって、見る角度で色の混じり合いが複雑になり、奥行きが増し増しです。
ロマネサイト in アメシスト
まるで、ま◯くろくろすけのような内包物がみられるアメシスト。
まっ◯くろくろすけの正体は水分を含んだ酸化マンガン。ふわっと浮いているかのような可愛らしいちくちく姿が魅力的です。
トラピッチェ アメシスト
歯車のようなカラーパターンが美しいアメシスト。
レピドクロサイトinアメシスト
鱗状の鉄分の内包がみられるアメシスト。光が当たると煌めく。
ゲーサイトinアメシスト
扇状の鉄分内包がみられるアメシスト。
よくカコクセナイトとして流通しています。
光が当たると金色に煌めきます。
レピドクロサイトとゲーサイトは同質異像です。
針状の鉄分内包がみられるアメシスト。
こちらもゲーサイトです。
いかがでしたでしょうか。
天然石、宝石の美しさや面白さに少しでもご興味をもっていただけましたら幸いです。