彫金の仕上げ

研磨と仕上げの技法

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初めまして!

個人でアクセサリー制作をしていますYUKIです。

 

今回私からは彫金の仕上げについて

お話しさせて頂きたいと思います。

 

シルバーアクセサリーを作るときは

ほとんどがワックスで原型を作る事が多いのですが

鋳造あがって手元に届いて出来上がりを見る瞬間って、一番ドキドキしませんか?

 

そして製品化するには、その後の仕上げが何よりも大切ですよね。

 

仕上げって魔法をかける時間みたいで、いろんな雰囲気に変えられる

私にとっては一番楽しい作業です。

 

製品化するにあたって

まずは鋳造からあがってきた地金の表面を整える事が大事です。

 

1.ヤスリ整形

リングの表面、側面を平ヤスリで、内側は甲丸・腹丸・楕円ヤスリ等で形が均一になるように削ります。

大事なのは、リングの表面はリングを回しながらヤスリをかける事です。

形が均一に整ったところで油目のヤスリをかけて表面を整えていきます。

内側は、きさげでヤスリ目を取った後、リングの内側の指があたるエッジのところをきさげで取ります。

これによりスムーズに指が入るようになります(指なじみ)

ヤスリ整形後はサンドペーパー#1200~を使って表面のザラ付きを取っていきます。

リューターを使い、シリコンポイント、布バフ、板バフ等でさらに磨きをかけていきます。

貴金属磨き用研磨剤や洗浄(超音波洗浄機)等もおすすめです。

 

2.仕上げ

磨きヘラによるヘラがけは、金属の強い光沢を持たせ、表面を硬化させる為に行います。

薄い石鹸水か水をつけながら傷をつけないように、徐々に力を入れて全体にヘラがけしていく事が大事です。

最後にヘラで出来た跡(ヘラ目)を軽くバフがけしてとり、面がだれないように気をつけて仕上げます。

ここまでが基本的な彫金の仕上げ過程です。

 

鏡面仕上げ以外

私が今まで仕上げに用いてきた技法は

■金メッキ仕上げ

■サンドブラスト仕上げ(粒子の細かいガラスを吹き付けてつやを消します)

■銀いぶし液によるいぶし加工(銀や銅を硫化反応により黒くします)

■樹脂による色付け

■ガラスによる色付け

等です。

 

私は絵を描いたりネイルアートをするお仕事もしているので、

七宝やトンボ玉作りにて学んだガラスを使った色づけや

樹脂ネイルを使った色づけをよく作品作りに取り込んでいます。

アクセサリー以外の物からインスピレーションを受けたり

様々な工夫を学べたりするものです。

 

形だけでなく、色や模様などで個性を出す作品作りが好きです。

 

魔法をかける作業、仕上げ

今回は彫金の様々な仕上げについて、お話させて頂きました。

少しでも彫金の物作りに興味を持って頂けたら嬉しいです!

ご覧頂きありがとうございました。

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