ジュエリークラフトでは、Creema(クリーマ)主催の「ハンドメイドインジャパンフェス冬2025(HMJ)」を訪れ、コミュニティのメンバーの方と一緒に会場内を視察してまいりました!
今回、「ハンドメイドインジャパンフェス冬2025(HMJ)」の中でも、キラリと個性が光っていたアクセサリーブランド「丞 -tasku-」を取材。
この記事では、その魅力をお伝えいたします!
途切れることのない色柄リング
色とりどりの鮮やかな指輪が目を引いた「丞 -tasku-」。
最初は着物を連想させる和柄からスタートし、その後アーガイル柄といった洋のエッセンスを取り入れたデザインを展開してきたそうです。
特に印象的だったのは、色柄が一周、途中で途切れることがないということ。
指輪にはサイズがあるため、サイズごとに同じ柄で展開する事が非常に難しく、たいへん手間のかかる事なのだそうです。
その手間を惜しまず、全てのサイズに対応できる、という、熟練の知恵と技が光ります。
誰も真似できないものを作りたい
今回展開していた指輪は、CADを活用してデザインされており、サイズごとに変わる柄のバランスを微調整しながら製作されているそうです。
細かな柄を維持するために「最小値のギリギリライン」を狙った制作は、30年の経験がある職人だからこそ可能なもの。
自分の製品を身につけてくれるお客様の目はもちろん気にしているけど、それ以上に、「職人が見ても真似できないものを作りたい」という信念が作品に現れていました。
職人としての進化と次世代への想い
ディスプレイや世界観作りにも力を入れている「丞 -tasku-」ですが、それを支えているのは家族の協力があってこそ、と代表の岩崎さんは語ってくれました。
特に娘さんがディスプレイのデザインを担当しており、細やかなセンスが感じられる展示ブースは来場者の目を引いていました。
「自分だけだったら並べて終わりだけど、娘の力でここまでの完成度になった」と代表の岩崎さんは笑顔で語ります。
また、次世代への技術継承にも熱意を持っています。
「次世代に伝えないと、結局この技術は途絶えてしまう」
という想いから、息子さんや娘さんに実演販売や制作を任せるなど、家族全員でジュエリーの未来を築いていくと仰っていました。
写真ギャラリー
「丞 -tasku-」のブースの様子を写真にまとめました。
写真をクリックすると拡大してご覧頂けます。
まとめ
以上、この記事では「ハンドメイドインジャパンフェス冬(2025)(HMJ)」で、キラリと個性が光っていたアクセサリーブランド「丞 -tasku-」をご紹介しました。
和柄からアーガイル柄まで幅広いデザインを展開するリングは、色柄が途切れない高度な技術と職人の30年の経験が生んだ傑作です。
「誰にも真似できないものを作りたい」という信念のもと、CADやセラミック顔料を活用し、伝統と最先端を融合させたものづくりが特徴。
さらに、娘さんが手掛けるディスプレイや家族全員の協力でブランドの世界観を形にしています。
未来への技術継承にも力を注ぎ、制作過程の公開や次世代の育成を目指す「丞 -tasku-」。
その進化と挑戦は、アクセサリー業界の新たな可能性を示してくれています。