今回は、ハードワックスを使い、コロンとした丸みのある中空のハート形ペンダントトップを制作しました。
左右対称の形づくり、バランス良く丸く削るコツ、裏抜きによる中空構造が学べる制作テーマになります。

丸みのあるハートペンダント制作で学べること
この作品では、ワックスの直方体を削って、立体的なハートペンダントを作ります。
直方体を分割し、表側と裏側のパーツに分けて進めることによって、左右対称でバランスの良いペンダントトップに仕上げる事ができます。
2つのパーツに分け、別々に裏抜きしてから接合しますので、各パーツの外側と内部の両方を意識して加工することが大切です。
この作品で学べること
- 直方体と中心線を基準に、左右対称に制作するコツ
- 滑らかな丸みにするために必要な削り方
- 均等な厚みで裏抜きする方法
- チェーンの動きを考慮した仕上げ方法
初心者がつまずきやすいポイント
基準となる直方体と中心線を正確に整える
最初の直方体が歪んでいると、中心線やハートの輪郭も崩れてしまいます。
また、中心線は左右対称の形を描くだけでなく、ワックスを中央で分割するときの基準にもなりますので、慎重に作業を進めるのが大事なポイントです。
片側だけを削らず、左右を交互に確認する
ハートに丸みを付ける時は、左右対称にバランス良く削る必要があります。
そのため、まずは直方体の角を落とし、反対側と見比べながら少しずつ曲面をつなげることがポイントです。

裏抜きでは、複数箇所の厚みを測る
裏抜きは、均等な厚みを残しながら内側を削る工程です。
光に透かして見たり、スプリングゲージで数ヶ所測って、部分的に厚くなったり薄くなったりしていないか確認しながら進めてください。
制作の大まかな流れ
はじめにハードワックスから直方体を削り出し、各面に中心線をけがきます。
中心線と対角線を基準に、ハートの輪郭を両面にけがき、不要部分を切り落としていきます。
外形ができたら中央で2つに分割。
それぞれの切断面を整えた後、両面テープで貼り合わせます。
貼り合わせた状態で少しずつ角を落とし、左右のバランスを確認しながら全体的に丸みをつけていきます。
丸みがついたら、再び2つのパーツに分け、内側を裏抜きします。
裏抜きしたパーツ2つを合わせると、完全な中空状態になりますが、そのままでは鋳造できません。
そのため、ペンダントの裏側になるパーツをハート形にくり抜き、鋳造可能なデザインにします。
2つのパーツができたら溶かし合わせて、接合部分を整え、チェーンを通す穴を開けて完成です。

左右対称・丸み・厚みを確認
この作品を作る際の大事なポイントは、1つの方向から見ただけで形を決めないことです。
左右対称になっているか、丸み加減や厚みは均等になっているか確認してください。
工程ごとに確認することで、バランス良く全体が整います。

動画で確認
ハートのけがき方、丸くする過程、左右バランス良く作るコツは、文章や写真だけでは分かりにくいと思います。
動画では工程の順番と合わせて確認できますので、ぜひ動画をご覧ください。
⇒ 丸みのあるハートペンダントの全工程をYouTubeで確認する
講座でしっかり学ぶ
動画だけでは、実際の寸法や使用している工具・材料がわからないと思います。
オンライン彫金教室の講座では、必要な材料や工具、ハートのけがき方をまとめた資料、仕上げまでの全行程を、文章と写真・動画で学べます。
まずは無料で体験できますので、気になる方はぜひ講座をチェックしてみてください。
まとめ
丸みのあるハートペンダントの制作を通して、左右対称の形づくり、丸みの削り出し、裏抜きによる中空構造が学べます。
ハート以外の形でも、応用できるテクニックになりますので、今回の記事や動画・講座を参考に、ぜひ、ボリュームのある作品づくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
丸みのあるハートペンダントは初心者でも作れますか?
もちろん作れます。
ハートのけがき、切り出し、丸み付け、裏抜き、接合、仕上げと複数の工程がありますので、順番に取り組めば、誰でも制作可能です。
直方体を分割して作るのはなぜですか?
分割して作ることによって、ハートの形づくりから裏抜きまで制作しやすくするためです。
裏抜きするために、2つのパーツに分ける必要がありますが、直方体の状態でハートの丸みをつけてしまうと、分割しにくくなります。
また、接合後は内側を磨きにくくなるため、分割した状態で厚みを調整してから一体化して整えます。
左右対称のハートにするために大切なことは何ですか?
最初に制作する直方体が正確にできていることと、中心線とハートをけがく際の基準線を正確にけがくことです。
また、作業中もけがき線を見ながら、左右のバランスを確認しながら少しずつ整えることも大事です。
裏抜きの厚みを均等にするには?
光に透かすと、厚い部分と薄い部分の違いを見つけやすくなります。
さらにスプリングゲージで複数の厚みを測り、少しずつ調整して整えます。



