左右対称で、バランスの取れた綺麗な「甲丸(こうまる)リング」を作る事は、彫金によるジュエリー制作の基本と言えます。
甲丸リングの作り方は大きく分けて3種類あります。
①既製の甲丸線から、指輪を制作する
②甲丸線を作って、指輪を制作する
③平打ちリングを削って制作する
今回は、
②甲丸線を作って、指輪を制作する
について、動画を交えて解説してまいります。
ぜひ、最後までご覧下さい。
甲丸リングの制作
材料は、既製の平角線を使用するか、地金を溶かしてローラーで伸ばした材料を使用します。
今回はこちらの材料を使用しています。
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1.地金の焼鈍し
まず、地金を焼鈍して加工しやすくします。
照明を消した状態で、全体的にほんのりピンク色になるまで熱した後、水または希硫酸で急冷します。(500℃~600℃くらい)
780℃以上で加熱すると、火ムラが発生しやすくなりますので注意してください。
https://youtu.be/31xQHOzrgls
2.甲丸に成形
溝台に地金をあて、ハンマーで叩いて甲丸に成形していきます。
叩くと加工硬化がおこり、地金が締まって硬くなってきますので、適宜、焼鈍しを行って柔らかくして、再度、溝台にあてて成形していきます。
https://youtu.be/RL77gBJNQKs
溝台にもいろんな種類があり、木製と鉄製があります。
今回のように、地金を叩いて成形する時は鉄製を使用します。
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3.サイズの長さでカット
ここでは、予め、サイズの長さで地金をカットしていきます。(丸カンを作る要領で、芯金に巻いてからカットしてもOK)
希望サイズの長さよりも、0.5番程度短くしておくと、希望通りのサイズで仕上がります。
なお、ろう付け面を合わせた際に、隙間が出ないよう、地金の両端を平らに面出ししておきます。
詳しくは下記の動画をご覧下さい。
4.素材刻印を打刻
5.すり合わせ①
6.すり合わせ②
7.ろう付け
8.内側のろうをさらう
9.真円にする
10.側面のヤスリかけ
11.外側のヤスリかけ
12.指なじみ
13.研磨①
14.研磨②
15.指輪内側の磨き
16.指輪外側の磨き
甲丸リングの作り方・全編公開動画
シルバー甲丸リング制作まとめ
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