この記事では、彫金の指輪を作る際に基本となる「すり合わせ(地金の両端合わせ)」において、糸鋸を使用したやり方を解説しています。
隙間なく、ピッタリと合わせることは、ロウ付けを成功させるうえで、非常に重要なポイントです。
ヤスリを使用して合わせるのが基本となりますが、地金の両端がどうしても合わない場合は、糸鋸で切り落とすことができます。
失敗するとひどくなりますので、繰り返し練習して、技法をマスターしましょう。
隙間を確認する
糸鋸の刃を当てる隙間を確認します。
今回は、微妙に開いている隙間に糸鋸を入れ、ズレている部分を切り落とします。
指輪を固定する
切る際に、指輪はしっかり固定してください。
なお、指輪を固定する際に、
糸鋸の刃の進行方向に絶対に指を置かないでください。
非常に危険です。
隙間を切り落とす
そのまま、隙間に糸鋸を入れて、ズレている部分を切り落とします。
まっすぐ切らないと、余計に隙間が開いてしまうことがありますので、繰り返し何度も経験する必要があります。
隙間がないことを確認
切り終えたら、隙間がなくなったことを確認してください。
もし、まだ隙間があるようなら、再度、同じように糸鋸で切り落とします。
ただし、何度もやると、そのぶん地金が短くなりますので、サイズが小さくなることは、頭に入れておきましょう。
動画で確認
「すり合わせ(地金の両端合わせ)」で、糸鋸を使用したやり方を動画でご紹介しました!
まとめ:糸鋸によるすり合わせ
以上、この記事では、彫金技術の基本である「すり合わせ」(地金の両端をぴったり合わせる工程)において、糸鋸を用いた方法について詳しく解説いたしました。
主なポイント
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すり合わせの重要性:ロウ付けを成功させるためには、地金の接合部に隙間がないことが不可欠。
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基本はヤスリ使用:通常はヤスリで調整するが、合わない場合は糸鋸で調整可能。
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糸鋸の使い方:
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隙間に刃を入れてズレた部分を切り落とす。
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切断時は指輪をしっかり固定し、刃の進行方向に指を置かないこと。
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切断はまっすぐ行わないと隙間が広がるため、正確さが重要。
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繰り返しの確認:切断後に隙間が完全になくなったか確認し、不足があれば再度切る。ただし繰り返すとサイズが小さくなる点に注意。
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技術習得の必要性:失敗のリスクがあるため、経験を重ねて技術を身に付けることが求められる。
隙間なく、ピッタリと合わせることは、ロウ付けを成功させるうえで、非常に重要なポイントです。
ヤスリを使用して合わせるのが基本となりますが、地金の両端がどうしても合わない場合は、糸鋸で切り落とすことができます。
失敗するとひどくなりますので、繰り返し練習して、技法をマスターしましょう。