機械に宿る職人の思い、マシンメイド・ジュエリー工房レポート

マシンメイドジュエリー見学レポート 活動報告
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2023年6月1日、気温24度。

 

心地よい風と、優しい日差しの中、私は、

宮城県某所にある、とあるジュエリー工房を訪れました。

 

まさか、

県内にこんなジュエリー工房があるとは。

 

私はこれまで、たくさんの素晴らしい職人さんや作家さんと出会い、いろんなことを教わってきました。

・制作のこと
・商売に関すること
・ジュエリーの魅力
・材料や工具の魅力
・モノづくりに対する心構え

 

私が経験したのと同じように、これからジュエリー制作を学びたい人に、たくさんのことを伝えていきたい。

 

私がこれまで経験したこと、先輩から教わったこと、見て聞いて感じたこと、

そして、ジュエリー制作の魅力を、より多くの人に伝えていくことが、

私の使命だと考えています。

 

 

今回、ふとしたことをきっかけにご縁を頂き、こちらの工房の存在を知りました。

 

「見学させてほしい」

という、無理なお願いにも関わらず、ご承諾いただき、内部を見学することができましたので、

今回は、

“マシンメイドによるジュエリー制作の魅力”について、

この記事を通じてお伝えしたいと思っています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

マシンメイドとは

ジュエリーの制作方法は主に、

・彫金(錺)
・ワックスモデリング
・マシンメイド

があります。

 

中でもマシンメイドは、旋盤やフライス盤などを使用して、切削加工により、

ネックレスや指輪を制作する製法です。

 

旋盤:固定された”バイト”と呼ばれる工具で、切削加工をする工作機械
フライス盤:”フライス”という切削工具を回転させ、切削加工を行う工作機械

 

 

 

私はこれまで、大きな工場で製造を行っている現場を見たことがありましたが、こんな近くにもあるとは思いもしませんでした。

 

そして、恐らく、

世界中のどこを探しても、この場所にしかないであろう、

歴史ある機械たちを目にすることができました。

 

 

昔の機械って、本当に凄いと思います。

 

デジタルな部品はいっさい使用せず、部品ひとつひとつが緻密に計算され、

組み合わさることによって、

0.1mm以下の精度で製品を作り上げることができます。

 

 

職人でなければ機械は活かせない

恐らく、一般の人が見たら、

「機械が自動で作ってくれるんだよね」

なんて思うかもしれません。

 

とんでもない。

 

刃の当て方一つとってみても、0.1mm単位の微妙な当て加減が、製品の良し悪しを決定するし、

機械で切削した製品を上手に磨かないと、

それまでの苦労が全て無駄になります。

 

なにより、

削った品は、元には戻らないんです。

 

だから、どんなにいい機械があったとしても、

職人の手の感覚、経験や勘がなければ、

機械は活かせないのです。

 

工具は買って半人前

私が先輩から聞いた話で

「工具は買って半人前だ」

という言葉があります。

 

買った工具は、自分の手に合わせて、作りたいモノに合わせて加工することで、自分の工具となります。

 

そして、

使い込むことでやっと”一人前の工具”になります。

 

今回訪れた工房では、大きな工作機械がメインですが、

それら機械工具類であっても、

「作りたいものに合わせて、使いやすいように加工してる」

とおっしゃっていました。

 

いい製品はいい職人から、

そして、腕のいい職人は、

一人前の道具を使いこなすのです。

 

 

50年積み上げられた歴史

今回、お話を伺ったのは、

この道50年のベテランの職人さん、

 

そして、

その跡を継ごうと決意を固めた職人さんです。

 

ふたりの手の感触、経験、そして勘・・・

 

まさに、職人がなせる技とモノづくりに対する想いが、

この機械たちに宿っていると感じました。

 

そして、改めて、

職人は凄い、かっこいい!

と感銘を受けました。

 

この工房から全国へ、そして世界へ。

お二人の思いが伝染していくことを願っております。

 

 

<編集後記>

撮影にご協力いただいたお二方、お忙しい中ご対応いただきありがとうございました。
とても楽しく、学びある時間を過ごすことができました。

企業秘密のため、製品を公開することはできませんが、マシンメイドによるジュエリー制作の魅力や、職人の思いが、少しでも伝われば幸いです。

つくり手応援サポーター しん

 

 

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