この記事では、
主な宝石の種類と性質について解説しています。
宝石の分類
宝石は、真珠、サンゴ、コハクなどの有機質を除いて、すべて天然に産する鉱物です。
従って、宝石学では宝石の分類を鉱物学の分類と同じにし、
・種類(Species)
・族(Group)
・変種(Variety)
の3つに分類します。
種類は、化学的主成分が同じで、結晶構造や物理的性質(硬度・比重・光学的)が似た2つ以上の宝石鉱物を示すものです。
種類の中の個々のものは族です。
変種は、同じ族の中でも、化学成分が同じで、結晶構造も同じですが、単に色が異なるものです。
化学成分、結晶構造、硬度、比重、光学的性質の同じものを同種の宝石鉱物とみなし、微量の含有成分の相違によって色が違う場合を変種と言い、この関係性を、水晶・めのうで説明すると下表のようになります。
また、宝石鉱物が科学的に種類、族、変種と分類される前は、宝石鉱物の外観上の色彩で分けられていた時代がありました。
宝石には人類の歴史と共に呼び名がつけられ、古代の人々は宝石を主に色彩で区別し、外観に大きな違いがなければ、以下のように同一名称で呼んでいました。
赤色: ルビー(紅玉)
青色: サファイヤ(青玉)
緑色: エメラルド(緑玉)
黄色: トパーズ(黄玉)
この古い習慣や誤った先入観による宝石名が多くあり、新旧の宝石名が混ざり合い、同じ宝石であっても2つ以上の名称があります。
また、逆に1つの名称で2つ以上の宝石を呼ぶこともありますので、宝石の名称には十分注意することが大切です。
ここからは、代表的な宝石の種類と、その性質について解説してまいります。
ルビーとサファイア
重要な色石で赤色透明のルビーと青色透明のサファイアは、昔は別々の鉱物だと考えられていましたが、実はルビーもサファイアも共に宝石鉱物のコランダム(鋼玉石)です。
宝石鉱物ベリル(緑柱石)
シトリン(黄水晶)
アイオライト
ガーネット
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