キャステムの微細切削作品が技能賞。ジュエリー製作の固定技術を応用

曲面と切削痕をもつ一般的な金属試験片のAI生成イメージ。実際の受賞作品ではありません ニュースやリポート
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状態:参考情報 / 記事公開:2026-10-21 07:28 / 最終確認:2026-10-21T07:25:45+09:00
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記事区分:公式発表の紹介

キャステムは10月17日、小さなカエルを削り出した作品が「第21回 切削加工ドリームコンテスト」の芸術造形加工部門で技能賞を受賞したと発表しました。固定しにくい素材に、ジュエリー製作で培った技術を応用した事例です。

円錐状の素材をどう固定したか

若手社員4人のチームが手がけた作品の名称は「世界で一番小さいカエル」。寸法は幅7.5mm、高さ4mm、奥行9mmです。名称は同社の作品名であり、世界記録の認定を示すものではありません。

同社によると、加工前の素材は直径17mm、高さ13mmの円錐状で、通常のバイスでは固定が困難でした。そこで低融点合金を使う固定方法を採用し、表と裏の2工程で同時5軸加工を行いました。

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摩耗を確認しながら仕上げを補正

材料は発表中で「チタンダマスカス鋼」と表記されています。同社は工具摩耗が進みやすい材料と説明し、仕上げでは摩耗状態を確認しながら0.005mm単位で加工補正を実施したとしています。切削には30時間以上を要しました。

この補正の刻みは、完成品の寸法精度を保証する数値ではありません。使用機はDMG森精機の5軸加工機「DMU50」です。

汎用の切削工具をステージに置いた実体顕微鏡のAI生成イメージ。実際の検査設備ではありません
制作イメージ(AI生成)

小さな造形を支える段取りの事例

宝飾の作り手にとって注目したいのは、形を削る工程だけでなく、素材をどう保持するかを検討した点です。工具摩耗の確認も含め、微細な立体表現を支える段取りが紹介されています。

一方、低融点合金の配合や使用温度、詳しい加工条件は発表に記載されていません。そのまま作業手順として使える資料ではなく、個別の製作事例として参照できます。

確認した情報

発表主体:株式会社キャステム

発表日:2026年10月17日。受賞した日そのものは記載なし。

受賞:第21回 切削加工ドリームコンテスト 芸術造形加工部門 技能賞

作品名と寸法:世界で一番小さいカエル。幅7.5mm×高さ4mm×奥行9mm。世界記録認定という意味では用いない。

固定と加工:円錐状素材を低融点合金で固定し、表裏2工程の同時5軸加工。DMU50を使用。

仕上げと所要時間:摩耗を確認し0.005mm単位で加工補正。切削30時間以上。0.005mmは完成品精度ではない。

情報の出典

株式会社キャステム「キャステム若手社員4人による「世界で一番小さいカエル」が切削加工ドリームコンテストで技能賞を受賞」

発表日・日時:2026-10-17

公式発表をもとに編集しています。編集部による取材・実機検証は行っていません。

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筆者:しん|SHINJI FURUSAWA
山形県出身、ジュエリー講師歴20年。ジュエリー制作を学びたい人、ブランドとして成長したい人に向けて、ジュエリー制作と販売に関する情報を発信している。

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