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ジュエリーにおけるメッキの基礎知識と加工プロセス

ジュエリーにおけるメッキの基礎知識と加工プロセス 研磨と仕上げの技法
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ジュエリーにおけるメッキは見た目の美しさだけではなく、効果も重要です。

 

仕組みから理解することで、デザインと用途に合った加工が選べるようになります!

 

今回はジュエリーにおけるメッキの基礎知識をご紹介します。

 

メッキとは

そもそもメッキとは?

 

メッキは表面に薄い金属の被膜を着けることを意味し、その加工方法は様々あります。

 

大きく分けて、メッキには湿式メッキと乾式メッキがあり、利便性とコスト面、また種類の豊富さから一般的にも主流となっているのは湿式の電気メッキ(電解メッキ)です。

 

ジュエリーに使われるメッキもほとんどは電気メッキです。

 

電気メッキ(電解メッキ)の仕組み

電気メッキとはその名の通り、土台となる物を水溶液に入れ、電気を流すことで土台の表面に金属を結合させます。

 

仕組みから分かる通り、電気メッキがつけられるのは電気が通る素材になります。

 

ジュエリーだと主に下記が挙げられます。

  • 貴金属(プラチナ、金、銀)
  • 真鍮
  • ステンレス

 

ジュエリーにおけるメッキ加工

一見、ドボンと付けておけばメッキできるようなイメージですが、ジュエリー基準に達する綺麗なメッキを施すまでの過程は思っているよりも手間がかかっています。

 

特にキャスト上がりのジュエリーには実は細かい穴が空いている状態で、そのままメッキを着けると綺麗に上がりません。

 

キャスト上がり

磨き:この時の磨き上がりによって、マットかツヤの表面感が決まります

銅下地:キャストの穴を埋め、密着を良くする役割をする

ニッケル下地:艶・光沢を出し、腐食を抑える役割をする

表面のメッキ:種類豊富な色味を表現

 

用途や種類にもよって異なりますが、下地に3~5ミクロン*、表面に約0.1~1.0ミクロンの厚さがあります。厚い方が経年劣化もしづらいですが、コストも上がっていきます。

※1ミクロン=1000分の1mm

 

メッキの種類

メッキには様々な種類があり、それぞれ色味や効果が異なります。

 

  • 10KGP~24Kメッキ:22K金のメッキの厚さや銅を加えて、10K~24Kの色やピンクゴールド色などを表現
  • プラチナメッキ:プラチナ素材のメッキ
  • シルバーメッキ:シルバー素材のメッキ
  • ロジウムメッキ:ホワイトゴールドのメッキによく使われる。プラチナのような暗い銀色
  • スズ(錫)メッキ:ロジウムの価格高騰に伴い、代用として使われている。代用ロジウムメッキとも言う
  • ルテニウムメッキ:黒色のメッキ

 

メッキの基礎知識まとめ

いかがでしたでしょうか?

メッキ加工も技術の進化や素材によって日々変わっていきます。

 

その効果を活用して、よりジュエリーデザインを楽しめていただけたらと思います。

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