ブランド活動を行っていると、日々、いろんな問題が発生します。
・売上が伸びない
・SNSのフォロワーが増えない
・お客さまからのクレーム
・送料値上げ など
今回は、これらの問題を解決する方法として「ロジックツリー」をご紹介致します。
ロジックツリーは、あるテーマや問題を設定し、それがなぜ発生したか、どう解決できるかなどといった視点で分解していくフレームワークです。
どんな重大な問題でも、
分解して細かくすれば、ひとつひとつは些細な問題になって、対策も立てやすくなります。
売上が伸びない、集客できない、SNSのフォロワーが増えないなど、何か悩みや課題がある方にとって、役立つ情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
「ロジックツリー」とは?
ロジックツリーは、
あるテーマや問題を設定し、それがなぜ発生したか、どう解決できるかなどといった視点で分解していくフレームワークです。
分解していくごとに要素が増えていって、木の枝のような状態の図になるため「ロジックツリー」と呼ばれます。
このロジックツリーを使うことで、大きくて全体をつかみきれないようなテーマだったり、どこから手をつければいいか分からない問題も、理解しやすく、解決しやすい小さな要素に分けていく事ができます。
そのため、どんな大きな問題であっても、論理的に細かくしていくことで、必ず解決の糸口が見つかります。
イメージは「ジグソーパズル」
枝分かれしたロジックツリーの先端は細かくなっていくので、ジグソーパズルに例えると、わかりやすくなります。
枝分かれした問題の細かな要素ひとつひとつが、ジグソーパズルの細かいピースだと考えます。
そのピースをはめていくと、だんだんと全体像が見え、
最終的にパズルが完成して、問題が解決するといったイメージです。
4つのロジックツリー
ロジックツリーは、全部で4つのタイプに分けられます。
その4つとは、
・Why(原因追求ツリー)
・How(問題解決ツリー)
・What(要素分解ツリー)
・KPIツリー
です。
それぞれ、
違う視点から、問題解決を行う事ができます。
ここからは、各ロジックツリーについて詳しく解説していきます。
Why(原因追求ツリー)
「原因追求ツリー」は、
問題の根本的な原因を見つけるためのロジックツリーです。
まず、大きな問題を小さな問題「小さな問題A」「小さな問題B」「小さな問題C」などに分解します。
次に、それぞれの小さな問題の原因を分解していきます。
「問題A」は、「原因A1」「原因A2」などの原因に分けられます。
このように、問題を細かく分けていくことで、根本的な原因を見つけることができるのが「原因追求ツリー」になります。
原因追求ツリーの具体例
例えば、
「ネットショップの売上が伸びない」という問題があった場合は次のようになります。
まずは、この大きな問題をいくつかの小さな問題に分けます。
この問題の場合、例えば
・新規のお客様が少ない
・リピートのお客様が少ない
・商品の価格設定が適切でない
などになります。
次に、それぞれの小さな問題をさらに細分化して原因を探ります。
○新規のお客様が少ない
・ネットショップの知名度が低い
・ネットショップへのアクセスが少ない
・商品の魅力が伝わってい など○リピートのお客様が少ない
・商品の品質が満足できない
・アフターサービスが不十分
・新商品の情報が伝わっていない などの原因に分けられます。○商品の価格設定が適切でない
・競合他社と比較して価格が高い
・商品の価値が価格に見合っていない
このように、原因追求ツリーを使って問題を細分化し、それぞれの問題の原因を洗い出すことで、問題の根本的な原因を見つけることができます。
そして、その原因を解決するための具体的なアクションを考えることで、ネットショップの売上を伸ばすための戦略を立てることができるようになります。
How(問題解決ツリー)
「How(問題解決ツリー)」は、
問題に対して、具体的な解決策を見つけるためのロジックツリーです。
やりかたとしては、まず、「問題」を解決するための大きな解決策を考えます。
ある「問題」に対して、「解決策A」「解決策B」「解決策C」などにわけます。
次に、それぞれの解決策をさらに具体的な行動に分けます。
「解決策A」の行動は「行動A1」「行動A2」のようなイメージです。
問題解決ツリーの具体例
問題解決ツリーの具体例として、例えば、
「商品点数が少ない」といった問題があったとしたら、
・新商品を開発する
・生産効率を上げる
・在庫を改善する
のように分解できます。
この解決策を具体的な行動に分解すると
○新商品を開発する
・市場調査を行う
・新しいデザインを考える
・試作品を作る○生産効率を上げる
・作業工程を見直す
・新しい道具を導入する
・スキルを磨く○在庫を改善する
・適切な在庫量を設定し直す
・在庫を見直す
・不良在庫を処分あるいは再利用する
といった感じになります。
このように、ひとつの問題に対して、解決策を出し、具体的な行動まで分けていくことで、問題を解決するための具体的なステップを見つけることができるのが「問題解決のロジックツリー」です。
What(要素分解ツリー)
「要素分解ツリー」は、
物事の要素を細かく分解し、その要素を網羅的に把握するためのツリーです。
問題を解決するための大きな要素を考え、それぞれの要素をさらに具体的な行動に分けます。
まず、「問題」を解決するための大きな要素を考えます。
例えば、「要素A」、「要素B」、「要素C」などです。
次に、それぞれの要素をさらに具体的な行動に分けます。
「要素A」を、「行動A1」「行動A2」などの行動に分け、要素を具体的な行動まで分けていくことで、問題を解決するための具体的なステップを見つけることができます。
要素分解ツリーの具体例
「What(要素分解ツリー)」の例として、「SNSのフォロワーが少ない」という問題を解決する方法を検討します。
まずは「SNSのフォロワーが少ない」という問題を解決するための大きな要素を考えます。
例えば、
・投稿内容
・投稿頻度
・フォロワー獲得のための戦略
などになります。
先ほどの「問題解決ツリー」が”解決策”であるのに対して、
「要素分解ツリー」は”要素”である点に注意してください。
次に、それぞれの要素をさらに具体的な行動に分けます。
○投稿内容
・商品の魅力を伝える写真を投稿する
・製作過程を紹介する
・ユーザーとのコミュニケーションを図る○投稿頻度
・毎日投稿する
・週に数回投稿する
・特定の時間帯に投稿する○フォロワー獲得のための戦略
・フォロワーを増やすためのキャンペーンを行う
・他のユーザーとのコラボレーションを行う
・ハッシュタグを活用する
などのような行動が立てられます。
このように、要素を具体的な行動まで分けていくことで、問題を解決するための具体的なステップを見つけることができるのが「要素分解ツリー」です。
KPIツリー
KPIツリーは、
目標達成のためにどのような指標(KPI)を設定し、それをどのように達成するかを考えるためのツリーです。
まず、「問題」を解決するための大きな指標を考えます。
例えば、「指標A」、「指標B」、「指標C」などになります。
次に、それぞれの指標を達成するための具体的な行動を考えます。
「指標A」は、「行動A1」、「行動A2」などの行動になります。
このように、
指標を具体的な行動まで分けていくことで、目標達成のための具体的なステップを見つけることができます。
KPIツリーの具体例
「KPIツリーは」の具体例として、「アクセスアップ」を考えてみます。
まず、「アクセスアップ」を達成するための大きな指標を考えます。
例えば、
・ウェブサイトの訪問者数を増やす(例.80人 ⇒ 100人/1日)
・ページビュー数を増やす(例.200PV ⇒ 300PV/1日)
・直帰率を下げる(例.60% ⇒ 40%)
などになります。
次に、それぞれの指標を達成するための具体的な行動を考えます。
○ウェブサイトの訪問者数を増やす
・SEO対策を行う
・広告を出す
・ブログを更新する○ページビュー数を増やす
・関連コンテンツを表示する
・内部リンクを増やす
・ユーザーが興味を持ちやすいコンテンツを作る○直帰率を下げる
・サイトのデザインを改善する
・読みやすいフォントや色を使用する
・ユーザーが求める情報を提供する
などになります。
これにより、目標「アクセスアップ」達成のための具体的なステップを見つけ、効果的なアクションプランを立てることが可能になるのが「KPIツリー」です。
ロジックツリーを効果的に活用するコツ
ここまで解説した「ロジックツリー」を、より効果的に使用するポイントは次の3つです。
1.問題を明確にする
2.常に全体像を把握する
3.実行可能で具体的なアクションプランを考える
1.問題を明確にする
ロジックツリーを作成する前に、
まず問題を明確に定義することが重要です。
問題が曖昧であればあるほど、
解決策を見つけるのが難しくなります。
例えば、問題解決ツリーの例「商品点数が少ない」であれば、30種類欲しい、50種類欲しい、というように、具体的な数値を明確にすることで、問題解決に向けて具体的なアクションプランが立てられる、ということに繋がります。
2.常に全体像を把握する
ロジックツリーを作成する際は、
全体像を、常に把握しておくことが重要です。
冒頭で、
ジグソーパズルのように捉えるとわかりやすい
と書きましたが、パズルを完成させるときに、完成図が見えないと、いま、何の問題に取り組んでいるのか分からなくなってしまう時があります。
そのため、
大元の問題を見失わないで取り組むことが大切です。
3.実行可能で具体的なアクションプランを考える
ロジックツリーを作成する際は、
実行可能な解決策を考え、具体的にすることが重要です。
例えば、「KPIツリーは」の具体例「アクセスアップ」の場合、例えば、
・1週間の広告を試す
・毎日ブログを更新する
・2ケ月以内にサイトのデザインを改善する
のように、
具体的な期限と数値目標を立てると、よりKPI達成の実現に近づく事ができます。
ロジックツリーまとめ
以上、今回は、問題解決のためのロジックツリー4つをご紹介しました。
・Why(原因追求ツリー)
・How(問題解決ツリー)
・What(要素分解ツリー)
・KPIツリー
4つとも、違う視点でアプローチできますので、何か問題が起きたら、
どれかひとつのロジックツリーを試す、あるいは、
ひとつの問題を複数のロジックツリーで検討してみる
と言った感じで、問題解決に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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