世界のデータ流通量は、1984年の毎月17ギガバイトから、2021年には、約278億ギガバイトになったと言われています。
桁が大きすぎて、よくわかりませんが、
2021年:278億ギガバイト ÷ 1984年:17ギガバイト
= 約16億3400万倍
に、データ流通量が膨れ上がったという事です。
これは、ChatGPTなどの生成AIが登場する前の話なので、今後ますます増大していく事になります。
砂の数ほど情報が溢れかえっている今、
SNSを一生懸命頑張っても、
お金をかけて広告を出しても、
見る人にメッセージが刺さらないと、
人は行動してくれません。
だから、「刺さるメッセージ」を作れるということは、自分が伝えたいことを、
感情豊かに表現するために、とても重要なスキルになってくるという事です。
そこで今回は、コピーライターの佐々木健一さんが書いた「伝え方が9割」と言う本から、刺さるメッセージの作り方をご紹介したいと思います。
この本では、自分が伝えたいメッセージを、感情豊かに、より多くの人に刺さるメッセージにするためには、
たった「5つの技術」を身に付ければいい、としています。
この記事では、その5つの技術を、本に書いてある具体例も交えてご紹介致します。
言葉にするのが苦手だったり、ネットショップや、ブログ、SNS等、共感が得られる文章を作れるようになりたい、と思っている方にとっては、とても参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
ブランドを始めた頃は「売上ぜロ」「口コミゼロ」の状態。そんな状態で、どうやってお客さまの信用を得るのかを下記の記事でご紹介しています。⇒「"売上ゼロ"でもお客さまの信頼を得る5つの方法」を見てみる
刺さるメッセージを作る5つの技術
本によると、自分が伝えたいメッセージを、感情豊かに、より多くの人に刺さるメッセージにするためには、
たった「5つの技術」を身に付ければいい
としています。
その5つの技術とは、
- サプライズ法
- ギャップ法
- 赤裸々法
- リピート法
- クライマックス法
です。
ひとつずつご紹介してまいります。
1.サプライズ法
1つ目は、
「サプライズ法」です。
これは伝える言葉に「驚くワード」をつける方法です。
いちばん簡単な方法は、
言葉に「!」をつけること。
なんでもない言葉でも、びっくりマークがつくことで、
驚きや感動を与えることができます。
例えば
「好き」よりも「!」をつけて、
「好き!」といったほうが、
感情が伝わりますし、
「カツ丼」よりも
「カツ丼!」と言うと、
何か主張したいことがあるんだな、と感じさせて興味を持たせることができます。
このサプライズ法は、「!」以外にも、
「実は〜」
「信じられない、〜」
「あ、〜」
といったワードも効果があります。
「サプライズ法」による作り方
このサプライズ法で、メッセージを作るのは簡単で、
- 伝えたいことを決める
- 適した、サプライズワードをいれる
となります。
例えば、
「今日はいい天気」
このサプライズ法で刺さるメッセージにすると、
「あ、今日はいい天気」
とか、
「信じられない、今日はいい天気」
なんていう風に伝える事ができます。
この「サプライズ法」は、
見る人の心を動かしたいときに使うと効果的です。
これが、ひとつめの「サプライズ法」になります。
2.ギャップ法
2つ目が
「ギャップ法」です。
ギャップ法は、
メッセージのスタート地点を下げて、
伝えたい言葉にギャップを作ってあげる方法です。
例えば、
「嫌いになりたいのに、あなたが好き」
こんなふうに、好きと反対のワード嫌いを使ったことで強いキャップが生まれています。
「ギャップ法」による作り方
このギャップ法によるメッセージの作り方は、
- 最も伝えたい言葉を決める
- 伝えたい言葉の反対のワードを考えて前半に入れる
- 前半と後半がつながるよう.自由に言葉を埋める
と、なります。
例えとして「私は味方です」を、このギャップ法で、刺さるメッセージにするなら、
2.正反対のワードは「敵」です
3.最後に「味方」と「敵」がつながるように言葉を埋めます
この例でいうと、
「誰もが敵になっても、私は味方です。」
のような感じになります。
ギャップが作れれば、
見る人に感動を与えることができるメッセージ
になると、本には書かれていました。
これが、2つ目の「ギャップ法」になります。
3.赤裸々法
3つ目が、
「赤裸々法」です。
「赤裸々法」は、
言葉に体温を感じさせて、詩人のようなニュアンスを作り出すことができる方法です。
この方法は、自分の肌感覚に
自分でも恥ずかしい位に素直になることがポイント
ということでした。
例えば、
「唇が震えてる、あなたが好き」
と言うと、伝えた相手の心に、グッとくるような言い回しだと思います。
この赤裸々法では、
伝えたい言葉に、
普段意識していないような、
自分の感覚に向き合うこと
がポイントになります。
先程の「好き」という言葉に、体がどう反応するかと言うと、
・顔が赤くなる
・喉がカラカラになる
・唇が震える
このような自分の感覚を、言葉に加えるだけで、
自分の心の中から出たような、相手の心に響くメッセージになります。
「サプライズ法」による作り方
この赤裸々方でメッセージを作る順番は、
- 最も伝えたいことを決める
- 自分の体の反応を”赤裸々”に言葉にする
- 赤裸々ワードを、伝えたい言葉の前に入れる
となります。
例としては、
2.自分の体の反応を赤裸々に言葉にすると「頭の中は、何も考えられなくなる」
3.最後に、この赤裸々ワードを伝えたい言葉の間に入れます
そうすると、
「もう何も考えられない、お腹がすいた」
みたいな感じになります。
この赤裸々ワードを入れれば、
「生命力が溢れるメッセージ」
を作り出す事ができます。
これが、3つ目の「赤裸々法」になります。
4.リピート法
4つ目は、
「リピート法」です。
「リピート法」は、
伝えたい言葉を繰り返す方法です。
「うまい」
よりも
「うまい、うまい」
のほうが、感情が伝わりやすくなります。
「リピート法」による作り方
リピート法によるメッセージの作り方は簡単で
- 伝えたい言葉を決める
- 繰り返す
たったこれだけです。
例えば、「今日は暑い」は
「今日は暑い、暑い」
した方が、汗をかいているようなニュアンスが伝わると思います。
このリピート法でメッセージを伝えることによって、
言葉に感情を載せることができて、相手の記憶に残りやすくなります。
これが4つ目の「リピート法」です。
5.クライマックス法
5つ目は
「クライマックス法」です。
「クライマックス法」は、伝えたい言葉の前に、
集中して聞いてもらうための「クライマックスワード」を加えます。
「クライマックスワード」とは、例えば、
「ここだけの話ですが、〜」
「3つのコツがあります。1つ目は〜」
といったワードになります。
「クライマックス法」による作り方
このクライマックス法で、メッセージを作る方法は、
- いきなり伝えたい話をしない
- クライマックスワードから始める
となります。
例として、クライマックスワードに
「ここだけの話ですが〜」
を使ってみると、こんな風になります。
「ここだけの話ですが・・・
私はカレーが好きです」
みたいな感じです。
クライマックスワードからはじめれば、
相手の集中スイッチを入れることができる
ということでした。
言葉ひとつで売上が何倍にもなる
「刺さるメッセージ」が作れるようになれば、同じことを伝えるにしても、
言葉に”感情”を乗せることができます。
その結果、
相手の記憶に残りやすくなり、行動を起こしやすくなります。
伝え方次第で売り上げが何倍も変わってくるし、SNSで、ネットショップに誘導したいとか、いいねや、コメントなど、リアクションが欲しい、と言った時も、この伝え方が重要になってきます。
刺さるメッセ―ジを作るための「5つの技術」は、
「伝えるスキル」
として、ぜひ皆さんに身に付けてもらいたい技術だと思いました。
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伝える技術まとめ
今回は、佐々木圭一さんの「伝え方が9割」という本から、
刺さるメッセージを作るための、「5つの技術」をご紹介しました。
「5つの技術」をまとめると
- サプライズ法 伝える言葉に「驚くワード」をつける
- ギャップ法 伝えたい言葉にギャップを作ってあげる
- 赤裸々法 言葉に体温を感じさせる
- リピート法 伝えたい言葉を繰り返す
- クライマックス法 クライマックスワードを加える
となります。
これは「技術」ですので、
繰り返し何回もやれば、自然と体に身に付きます。
ただ、この記事もそうですが、本も動画も、見て終わり、聞いたら終わり、ではなくて、そこから学んだことを、ちゃんとやってみて、
繰り返し何回も使って、
自分のスキルとして身に付けていくことが大事です。
何か伝えたいメッセージがあったら、そのまま伝えるんじゃなくて、この5つの技術で、
刺さるメッセージに変換して、伝えてみてはいかがでしょうか。
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