今回は糸鋸のノコ刃の張り方について解説します。
また、今回使用する糸鋸は、フレームの長さが調節できる
「自在式」
の糸鋸です。
ノコ刃の向きを確認する
糸鋸の刃(ノコ刃)は細かいため肉眼では見えにくいのですが、手で触ってみると良くわかります。
触ってみると、引っかかる方向があります。
拡大すると下図のようになっており、ギザギザが下を向いている方が下向きになります。
糸鋸の仕様について
今回は、フレームの長さが自由に変えられる
「自在式」
なので、ネジが3つあります。
- ①、② 留めネジ
- ③ 張り調節ネジ
ちなみに、ノコ刃からフレームまでの長さを
「ふところ寸法」
と言います。
ふところ寸法が「浅い(短い)」ものから、「深い(長い)」ものまであります。
ふところ寸法が深いと、より大きな材料を切る事ができますが、大きい分、ブレ易くなりますので注意が必要です。
指輪やペンダントを作成する彫金においては、ふところ寸法が、80mm~100mm位のものが使いやすいでしょう。
この記事の後半では動画で、糸鋸の張り方を解説していますので合わせて確認してください。
ノコ刃の張り方 その1
- まず②のネジでノコ刃を固定します。
- ③の張り調節ネジで、フレームの長さを決めます。
- 糸鋸の柄を押しながら、①のネジを締めます。
弓を張るように、テンション(張り)をかけてあげるのが最大のポイントです。
張りが緩いと、作業中に糸鋸の刃が折れます。
ノコ刃の張り方 その2
- その1とは逆に、まず、①のネジでノコ刃を固定します。
- ③の張り調節ネジで、フレームの長さを決めます。
- 糸鋸の柄を押しながら、②のネジを締めます。
その1同様、テンションをかけてしっかりとノコ刃を張って下さい。
「糸鋸のノコ刃の張り方」まとめ
今回は、自在式の糸鋸を用いて、「ノコ刃の張り方」を解説しました。
- 糸鋸の刃の向きを間違えないようにする。
- 切削物に合わせてふところ寸法を選ぶ。
- ノコ刃を張る際には、テンションをかけて”ピン”と張る。
これらを意識して、しっかりノコ刃を張るようにして下さい。
なお、自在式の糸鋸は、折れた刃もかろうじてセットする事ができます。
折れたノコ刃は捨てずに保管しておきましょう。