開閉できるロケットペンダントの作り方をご紹介しています。
今回は、2つの半球をヒンジで連結し、反対側の留め具で閉じる構造を持ったロケットペンダントです。
球体を整える技術だけでなく、小さなヒンジの制作や複数回のロウ付け、組み立て後の開閉調整まで、彫金のさまざまな要素を学べます。

ロケットペンダント制作で学べること
今回制作するのは、950銀板を半球状に成形し、ヒンジと留め具を取り付けて開閉できるようにした球状のロケットペンダントです。
基本構造を理解すると、球体だけでなく、楕円形や四角形などの形へも応用できます。
- 銀板を均一な厚みに整え、円板を切り出す流れ
- 玉台と矢坊主を使って二つの半球を成形する考え方
- 芯棒とパイプ状の部品で構成するヒンジの基本構造
- 開閉を妨げない留め具の配置
- 組み立てる前に内側や細部を仕上げる重要性
初心者がつまずきやすいポイント
二つの半球を正確に合わせる
ロケットペンダントの外形は、二つの半球の高さ、外径、合わせ面の状態によって決まります。
片方だけを仕上げるのではなく、二つを重ねたときに球体として自然につながるかを確認しながら調整することが大切です。

ヒンジの位置と部品同士の間隔をそろえる
ヒンジは、片方に芯棒を通した中央部品を一つ、もう片方に中央部品を挟む二つの部品を取り付ける構造です。
小さな部品の位置や間隔がずれると連結しにくくなるため、半球同士の合わせ方も見ながら配置します。
後から磨けない場所を先に仕上げる
半球の内側や、ヒンジ・留め具の周辺には、組み立て後に工具やバフが届きにくい部分があります。
どの場所が後から磨けなくなるかを考え、工程の途中で必要な研磨を済ませておくことが完成度につながります。
制作の大きな流れ
最初に銀板を焼き鈍しして圧延し、必要な厚みに整えます。
展開寸法を求めて二枚の円板をけがき、模様を付ける場合は切り出す前の板の状態で打刻します。
その後、糸鋸とヤスリで円板を整え、玉台と矢坊主を使って段階的に半球へ成形します。
二つの半球が合うように外径、高さ、合わせ面を調整したら、内外を研磨します。
続いてヒンジ用の小さな部品を作り、それぞれの半球へロウ付けします。ヒンジの反対側には三つの留め具を設け、チェーンを通したときに開かない構造へ整えます。

最後に細部と全体を研磨し、2つのヒンジを連結します。
中央部品を挟んで固定した後、開閉状態と合わせ面を確認して仕上げます。
ロウ付けでは工程の順序も重要
この制作では、ヒンジや留め具を複数回に分けて接合します。
後の加熱で既存の接合部へ影響を与えないよう、使用するロウを工程に応じて変え、すでにロウ付けした箇所を砥の粉で保護します。
部品の固定方法や加熱後の扱いも含め、作業順序を整理してから進める必要があります。
動画で確認するとわかりやすい理由
半球をまんべんなく叩く動き、ヒンジ部品の位置、留め具を曲げる向きなどは、文章だけでは立体的な関係を捉えにくい部分です。
特に、留め具が閉じる動きを妨げない方向や、中央のヒンジ部品を挟んで固定する様子は、実際の手元を見ると理解しやすくなります。
講座でしっかり学ぶ
ロケットペンダントでは、寸法だけでなく、半球同士の収まり、部品の間隔、ロウ付け時の保持、開閉時の干渉などを工程ごとに確認します。
工具の当て方や立体的な位置関係まで詳しく学びたい場合は、オンライン彫金教室のロケットペンダント講座で確認できます。
まとめ
開閉式のロケットペンダント制作では、二つの半球を正確に整えること、ヒンジと留め具を適切な位置へ取り付けること、後から磨けない場所を先に仕上げることが重要です。
小さな部品と球体の関係を一工程ずつ確認することで、ほかの形のロケットペンダントへ応用できる基本構造も学べます。
よくある質問
ロケットペンダントは彫金初心者でも作れますか?
銀板の切り出し、半球の成形、研磨、ロウ付け、ヒンジの組み立てなど複数の技法を使います。工程ごとの目的を理解しながら取り組めますが、小さな部品の加工や位置合わせは、手元の動きを動画で確認すると把握しやすくなります。
球状に仕上げるために大切なことは何ですか?
二つの半球について、外径、高さ、合わせ面をそれぞれ確認し、重ねたときに自然な球体になるよう調整することが大切です。玉台では途中で焼き鈍しを繰り返し、特定の場所だけでなく全体を段階的に成形します。
ヒンジはどのような構造ですか?
片方の半球には芯棒を通した部品を一つ、もう片方には中央部品を挟む二つの部品を取り付けます。二つある側を軽く開いて中央部品を入れ、締めて固定することで、二つの半球が開閉できる構造になります。
模様は円板を切り出してから打ってもよいですか?
この制作では、切り出した後に模様を打つと地金が歪むため、板の状態で模様タガネを使用します。打刻による歪みや裏側への影響は、その後に焼き鈍しを行い、木槌で平らに整えてから次の工程へ進みます。
組み立て前に内側を磨くのはなぜですか?
半球の内側は、ヒンジや留め具を取り付けて組み立てた後では磨きにくくなります。そのため、接合前の段階で必要な紙ヤスリがけとバフ研磨を行います。完成後の作業性を考えて仕上げの順番を決めることが重要です。
動画で特に確認したい工程はどこですか?
半球を均等に成形する動き、ヒンジ部品の配置、留め具を干渉しない側へ曲げる向き、ヒンジを連結する手順が見どころです。部品同士の立体的な位置関係や工具の動きは、映像で見ると理解しやすくなります。
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