指輪サイズ直しのやり方 石なし基礎編

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今回は、指輪のサイズ直しについて解説します。

 

指輪のサイズ直しは、

一般の消費者の方が思っている以上に難しいと思います。

 

この記事では、石がついていない指輪のサイズ直しについて、

  • サイズを小さくする場合
  • サイズを大きくする場合
  • 動画で実際のやり方を確認

の構成で解説致します。

 

ぜひ記事を最後までご覧頂き、サイズ直しに関する理解を深めてください。

 

指輪のサイズ直しのやり方

ここでは、実際の指輪サイズ直しのやり方について解説します。

 

小さくしたい場合

サイズを小さくしたい場合は、

小さくしたい号数分の地金を抜き取り、ロウ付けして再研磨します。

 

抜き取る地金は、1号=1mmで計算します。

ただし、指輪整形の時、地金が少し伸びますので、気持ち大きく抜き取っておくと良いでしょう。(0.5mm程度)

 

サイズを小さくするやり方
  1. 指輪を切断する
  2. 小さくしたい号数分を抜く
  3. ロウ付けする
  4. 整形する
  5. 再研磨する

 

大きくしたい場合

大きくしたい場合は、

伸ばしたい号数分の地金を用意します。

 

そして、

切断した指輪に加えてロウ付けを行い、再研磨して仕上げます。

 

足す地金は、

サイズを小さくする時同様、1号=1mmで計算します。

 

サイズを伸ばす場合も、指輪整形の時、地金が少し伸びる事を考慮して、足す地金は若干短く用意すると良いでしょう。(0.5mm程度)

 

サイズを大きくするやり方
  1. 指輪を切断する
  2. 伸ばしたい号数分の地金を足す
  3. ロウ付けする
  4. 整形する
  5. 再研磨する

 

動画で見る指輪のサイズ直し

この動画では、9号の指輪を、最終的に12.5号にする様子をご紹介しています。

 

最初の動画では、足した地金の内側の厚みを削り切らず、11.5号になっています。

 

 

次の動画では、足した地金の部分を叩いてサイズを伸ばし、最終的に12.5号にしています。

 

 

ワンポイントテクニック

2つ目の動画でご紹介した、足した地金の部分を叩いてサイズを伸ばす方法は、鋳造から仕上がってきた指輪などで、湯道(スプルー)部分を叩いてサイズを合わせるのにも使えます。

 

指輪のサイズ直しまとめ

以上、今回は石がついていない指輪のサイズ直しのやり方について解説致しました。

 

指輪のサイズ直しは難易度が高く、熟練の技術が必要ですが、基本的には次の通りとなります。

 

サイズを小さくする場合

1. 指輪を切断する
2. 小さくしたい号数分の地金を抜く(1号=1mmの計算で、0.5mm程度多めに抜くと良い)
3. ロウ付けする
4. 整形する
5. 再研磨する

サイズを大きくする場合

1. 指輪を切断する
2. 伸ばしたい号数分の地金を足す(1号=1mmの計算で、0.5mm程度少なめに足すと良い)
3. ロウ付けする
4. 整形する
5. 再研磨する

 

なお、石が付いている指輪の場合、素材によってやり方が異なります。

 

特にシルバーの場合は、石を取り外してからサイズ直しを行ったほうが良い場合がありますので、注意して作業を進めるようにしてください。

 

今回は、指輪のサイズ直しについて解説致しました。

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