宝石には、
本物と偽物があります。
本物の中でも、
まったくの天然物と、人為的な加工処理を施したものがあります。
偽物については、科学の進展とともに本物そっくりの精巧なものが作られていますので、
宝石の真贋は、しかるべき鑑別器具が揃っていなければ、
宝石のプロである宝石鑑定士であっても、100%完璧には判別できないのが現実です。
ましてや、一般の消費者の方にとっては、
真偽を見分けることは不可能と言っても良いでしょう。
今回の記事を参考にして頂き、宝石の本物と偽物についての理解を深めると共に、
騙されないための知識を身につけましょう。
下記の記事では、宝石のカット全25種類について、画像付きで詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。⇒「【全25種】宝石のカット種類一覧」を見てみる
宝石の真贋について
宝石・貴金属の鑑別は、
科学的な手法を用いて行われます。
そのため、書画、骨董品、美術品の偽物と違って、
鑑別に関わる人物がモラルを高く保ち、鑑別を正しく行えば、かなり高い水準で答えが出るものです。
一般的に、真贋の判別が困難な高額商品には、しっかりした鑑別機関の証明書や誠実な販売店の保証書が必要になります。
例えば、天然ルビーの場合、真偽を見分けることが困難なため、これらの証明書を確認することが大切です。
下記の記事では、宝石が宝石であるための6つの条件と歴史的背景について解説していますので合わせてご覧下さい。⇒「宝石であるための6つの条件と歴史的背景」について見てみる
業者が認める本物の宝石
業者が天然宝石として認めている本物の宝石は、
・天然宝石
・エンハンスメント処理天然宝石
の2つです。
ここでは、ルビーを例にとって、本物と偽物の違いについて解説していきます。
天然宝石
天然ルビーとは、自然の手によって生み出される宝石であり、人為的な加工によって作られた宝石が増えるなか、純粋な天然宝石は減少傾向にあります。
また、アンティーク・ジュエリーにも偽物が多く、無処理の天然宝石を見つけるのは困難になっています。
欧米の宝石店の一部では、純粋に天然宝石であることを表示して販売する店がありますが、その価格は高額で、宝石の種類によって同じ見た目でも価格差が大きくなることがあります。
いっぽう、日本でも、宝石に詳しい商人が、純粋な天然宝石を大切に販売していることがあります。
天然宝石を選ぶ際には、鑑別機関の証明書や誠実な販売店の保証書が必要であり、消費者には真贋を見分けることが難しいため、信頼できる情報源や専門家のアドバイスを参考にすることが大切です。
エンハンスメント処理天然宝石
「エンハンスメント」とは、宝石が元々持っている美しさを引き出す手段として、業界でも認知されているもので、宝石の価値を高めるための人工的手段です。
宝石業界では「改良」とも呼ばれ、鑑別書には必ず明記されます。
俗にいう偽物の宝石
トリートメント処理天然宝石
合成宝石
人造宝石
張り合わせ宝石 (アセンブルド・ストーン)
模造品
「宝石の本物と偽物」まとめ
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