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宝石の重量単位とジュエリー業界の慣用語や取引単位について

宝石の重量単位とジュエリー業界の慣用語・取引単位について 宝石や天然石

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宝石に関する専門用語について、ジュエリー業界では特定の言葉が一般的に使用されています。

 

例えば、ジュエリーに使用される宝石(gemstone)は、単純に「石」と称されることが多く、その使用位置により、「中石(なかいし)」(センターストーン)や「脇石(わきいし)」(サイドストーン)という表現も存在します。

 

そこで今回は、宝石に関する専門用語について、ジュエリー業界における慣用語、取引単位についてもまとめました。

ぜひ最後までご覧下さい。

 

下記の記事では、宝石のカット全25種類について、画像付きで詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。⇒「【全25種】宝石のカット種類一覧」を見てみる

 

宝石の慣用語

ジュエリーに使用される宝石(gemstone)は、単純に「石」と呼んでいます。

 

カットの有無による名称の違い

ジュエリーのデザインや制作には、通常、研磨(カット)された石が使用され、この石は「裸石(はだかいし)」または、英語発音で「ルース」(loose)と呼ばれます。

 

これに対し、まだ研磨されていない未加工の石は「原石」または「ラフ・ストーン」(rough stone)と呼ばれます。

 

メレ石

0.1ct以下の小さな石は「メレ(melee)」あるいは「メレ石」と呼ばれます。(1ct=0.2g)

 

「メレ」の語源はフランス語で、「ごちゃごちゃ」という意味があり、元々は様々なサイズの小さな石の混合ロット(lot一包み、一山という意味の取引単位)を指し、0.25ct以下の小粒石に対して用いられた用語です。

 

しかし、現在では、主に0.1ct以下のダイヤモンドの小粒石に用いられています。

 

ダイヤモンド以外に、エメラルドやルビーを指す場合もあり、「メレ・エメ」や「メレ・ルビー」という石名で呼ばれています。

 

貴石と半貴石

宝石は「貴石」(precious stone)と「半貴石」(semi precious stone)に分けられることもあります。

 

しかし、貴石とされる石でも品質の低いものが存在し、逆に半貴石とされる石でも高品質のものがあるため、品質に基づいて分類する方が適切という考え方が一般的に受け入れられています。

 

中石と脇石

ジュエリーに使用される宝石は、その使用位置により、「中石(なかいし)」(センターストーン)や「脇石(わきいし)」(サイドストーン)という表現も存在します。

 

 

石座や石枠

一般的に、宝石を使ったジュエリーには、宝石をセットするための「石座(いしざ)」や「爪」または「覆輪(フクリン)」が必要になります。

 

 

 

この時、”石座と爪またはフクリン”を合わせたパーツを「石枠(いしわく)」「シャトン」とも言います。

 

市販されている既製の石枠

 

下記の記事では、ジュエリー制作に必要な「石留めの種類37種」と、その留め方の概要についてまとめましたので合わせてご覧下さい。⇒「【全37種】石留めの種類と技法」を見てみる

 

宝石の重量単位

ここからは、宝石の重量単位について、業界の慣用的な表現も合わせて解説してまいります。

 

カラット

「カラット」という言葉は、ゴールドの合金でも使われますが、宝石の重量を表す単位であるカラット(carat)と、ゴールド合金の純金含有率を示すカラット(karat)は、意味合いが異なります。

 

カラット(carat)は、古代のアフリカやインドで宝石の重さを計る際の重りとして使われていたカロブ(carob、いなご豆)の実から名前がつけられた単位です。

カロブの実1つの重さが約0.2gであったことから、1カラットは0.2g(200mg)と定義され、1911年以降、各国で順次採用されました。

 

日本が国際的な重量単位であるカラットを採用したのは1909年(明治42年)の11月11日です。

現在ではこの日はジュエリーデーとして知られており、1986年(昭和61年)に設定されました。

 

キャラアップ

カラットはしばしば「キャラット」と発音され、略すと「キャラ」となります。

 

例えば、1カラットは「1キャラ」、1カラット以上は「キャラアップ」と表現されます。

 

メレ石の慣用的な表現

ジュエリーでよく用いられる「メレ石」にも慣用的な表現が用いられます。

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