ひと口で「糸ノコ」と言っても、たくさんの種類があります。
今回は、糸ノコの種類と特徴について解説していきます。
以下の記事では、初心者におすすめの彫金工具一覧をまとめましたのぜひご覧下さい。⇒「彫金を始めるための工具リスト」を見てみる
糸鋸刃の番数について
糸鋸の刃には番数があります。
目の細かいものから、#6/0 ⇒ #6 と目が粗くなっていきます。
目の細かい鋸刃は、
細かな細工の切り出しに最適ですが、折れやすいというデメリットがあります。
いっぽう、目の粗い鋸刃は、厚みのある板を切る時などに向いています。
しかし、粉が多く出てしまうというデメリットがあります。
おすすめの糸鋸刃の番数は、
初心者の方であれば、#0から始め、慣れてきたら#3/0を使うと良いです。
糸鋸と合わせて必須のヤスリについては下記の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。⇒「ジュエリー制作で最初に揃えたいヤスリと基礎知識」を見てみる
糸鋸刃のメーカー
糸鋸刃のメーカーは、ドイツとスイスが有名です。
特に、ヤスリで評価の高いバローベは、糸鋸刃も人気があります。
ここでは、各メーカーについてと、その特徴をご紹介します。
おすすめの糸鋸刃
各メーカーの特徴を表にまとめてみました。
彫金初心者でも、プロ用でもバローベの糸鋸刃がおすすめです。
初心者向けの彫金用糸鋸刃
糸鋸が初めての方は、#0の糸鋸刃で慣れると良いです。
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慣れてきた人向けの彫金用糸鋸刃
糸鋸に慣れてきたら、#3/0を使うと良いでしょう。細かな切り出しもでき、出る粉も#0より少なくなります。
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下記の記事では、ジュエリーアクセサリーの作り方について3つの基本的な方法を解説していますので合わせてご覧ください。⇒「ジュエリーやアクセサリーを制作する3つの基本的な技法」を見てみる
糸鋸フレームの種類
糸鋸のフレームにも種類があります。
フレームの長さが固定式のものは、安価で手に入ります。
フレームの長さが可変できる自在式のフレームは、折れた刃でもセットできます。
鋸刃の着脱がワンタッチのグローベット式フレームは、糸鋸刃を張るのが楽ですが、少し高価になります。
刃の向きが変えられるフレームもあります。
糸鋸フレームの深さ
深さも80mm位から150mm位まで種類がありますので、
切る材料の大きさによって使い分ける必要があります。
フレームが浅ければ、初心者の方でも安定して地金を切る事ができますので、
深さが80mm位の糸鋸フレームを選ぶと良いです。
慣れてきたら、少し深めの120mmを持っておけば、大きな作品作りにも使えると思います。
彫金用糸鋸フレームのおすすめ
初心者の方であれば、自在式の深さ80mmの糸鋸フレームが良いです。
大きな作品作りで、深い糸鋸が必要になったら120mm位のフレームも揃えましょう。
使いやすさ、価格ともにおすすめしたい糸鋸フレームです。初めて買う場合は、バローベの糸鋸刃と合わせて買いましょう。
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下記の記事では、デザインによって異なるジュエリーの仕上げ工程について、その手順を解説していますのでご覧下さい。⇒「デザインによって異なるジュエリーの仕上げ工程」を見てみる
彫金用糸鋸まとめ
今回は、彫金用糸鋸(糸ノコ)の種類とおすすめ鋸刃及び、糸鋸フレームについて解説致しました。
糸鋸刃も消耗品です。
糸鋸を上手に扱えるようになって、なるべく永く使ってください。
下記の記事では、糸鋸のノコ刃の張り方について動画で解説していますので合わせてご覧下さい。⇒糸鋸のノコ刃の張り方について詳しく見る