ホワイトゴールドの特徴と種類について

ホワイトゴールドイメージ 地金素材

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ホワイトゴールドを直訳すると「白金」となりますが、日本語で「白金」と言った場合、プラチナの事を指します。

ホワイトゴールドは、「白い色をした金合金」です。

ヨーロッパにおいて、高価だったプラチナの代用品として、ホワイトゴールドが開発されました。

今回は「ホワイトゴールド」について解説致します。

 

金は特に加熱処理の仕方を間違えると大変な事になります。焼鈍しと時効硬化・加工硬化についてまとめましたので合わせてご覧ください。⇒シルバーや18金の焼鈍しと時効硬化及び加工硬化について

 

ホワイトゴールドの刻印

他の金合金同様、ホワイトゴールドも、金の純度によって刻印が異なります。

 

ホワイトゴールドの刻印は、

「K18」や「K14」と

並べて「WG」を打ちます。

18金なら「K18WG」、14金なら「K14WG」となります。

 

なお、海外の場合は1000分率で打刻されることが多いため、下記のように、単に数字だけ打刻された製品が多くなります。

  • 18金⇒「750」
  • 14金⇒「585」
  •   9金⇒「375」

 

 

下記の記事では、金と金合金について詳しく解説していますので合わせてご覧ください。⇒「金と金合金によるジュエリー制作のゴールド素材」を見てみる

 

ホワイトゴールド割金(わりがね)の特徴

日本のファッションジュエリーの多くは、14金ホワイトゴールドが使用されます。

 

金の比重比は、24分の14の純度(14÷24=0.583)となります。

つまり、約58.3%が純金になりますが、割金の比重が多い分、化学反応を起こしやすくなります。

 

そのためシルバー同様、ロジウムメッキを施して出荷されることが多くなり、見た色はロジウムメッキの色がほとんど、という事になります。

 

金銀・プラチナ、真鍮や銅、鉄も含めて、ジュエリー制作にかかわる地金素材の比重や融点・成分などをまとめました。ブックマークしておくと便利です⇒「地金素材まとめデータベース」を見てみる

「パラ割り」と「ニッケル割り」

ホワイトゴールドは、パラジウムを加えた「パラ割り」と、ニッケルを加えた「ニッケル割り」があります。

特にニッケル割りは、金属アレルギーを起こしやすいため、注意が必要です。

 

〇 パラ割り

18金なら、金75%+パラジウム+銀や銅など

ブライダルリング用にパラジウムの配合を多くし、メッキをかけずに提供する場合もあります。

 

〇ニッケル割り

18金なら、金75%+ニッケル+銀や銅など

金属アレルギーを起こしやすいため、不安な方は購入する際にお店に確認してみましょう。

 

ホワイトゴールドの「パラ割り」と「ニッケル割り」

ホワイトゴールドの「パラ割り」と「ニッケル割り」

 

下記の記事では、プラチナについて解説していますので合わせてご覧ください。⇒「プラチナの特徴と合金及び白金族」を見てみる

18金ホワイトゴールドの種類

18金ホワイトゴールドの場合、その配合によって色味が異なります。

メーカーによって様々ですが、主な配合例を表にまとめました。


ホワイトゴールドの特徴と種類についてまとめ

今回は、ホワイトゴールドの特徴と種類について解説しました。

パラジウムは高価な貴金属ですので、パラ割りのホワイトゴールドは高価な貴金属素材となります。

デザインと用途に合わせて選んでください。

 

下記の記事では、貴金属地金の購入方法3パターンと、精錬分析について詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。⇒「貴金属地金の購入方法3パターンと精錬分析について」を見てみる

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