ウォルトディズニーから学ぶ「ブランドの方向性」

ブランドの立ち上げ方

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今回は、

自分のブランドをどう展開していくべきか

という本質的な解説をいたします。

 

これからブランドを作ろうと思っている方、または、

『今ブランドをやってはいるけれど、あまりうまく行っていないよー』

という方にとっても、

とても参考になる話ですので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

ブランドの立ち上げで迷ったら、コンセプト設計手順をご覧下さい。⇒【保存版!】ブランドコンセプト設計手順!を見てみる

 

ディズニーは何屋さん?

本題に入る前に、皆さんに質問です。

 

日本のオリエンタルランドではなく、

大元のウォルト・ディズニー・カンパニーの話ですが、

ディズニーの本質的な事業は何だと思いますか?

 

パーク運営?

チケット収益?

飲食?

グッズ?

映画配給?

 

ディズニーは、色々な事業やっていますので、結構、難しい質問かもしれません。

 

ウォルト・ディズニー・カンパニーの本質的な事業

その答えは

「コンテンツビジネス」です。

 

もっと分かりやすくいうと、

「キャラクターを生み出すビジネス」です。

 

ミッキーマウスもドナルドダックも、アラジンもラプンツェルも、

もともとは、ゼロからキャラクターを生み出し、

アニメーションを作ったことでファンが生まれ、

映画がヒットしたことによって、グッズやライセンスビジネスに発展して、

パークにキャラクターが登場してきます。

 

お客さまは、映画を観てディズニーを好きになり、

キャラクターに会いに、ショーやパレードを観に、そして、アトラクションを楽しむために、

パークチケットを購入して、さらに、パーク内で飲食だったりグッズを購入したりして、

それが、ディズニーの収益に繋がっていきます。

 

ただ、そのルーツを辿っていくと、

ウォルト・ディズニーの本質的なビジネスは、

パークを運営することでも、グッズを販売することでも、飲食ビジネスでもなく

「ファンに愛されるコンテンツを生み出すこと」

といえるのではないでしょうか。

 

先ほどは、キャラクターだけのお話をしましたが、

ディズニーが生み出すコンテンツには、

キャラクターもパークも映画も含まれる

ということになります。

 

ディズニーのコンテンツには「付加価値」がたくさんあります。「付加価値」については下記の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。⇒ブランド独自の付加価値は「コト」から考える を見てみる

 

戦略ドメインについて

この、企業がビジネスを行う上で、根幹となっている考え方を

「戦略ドメイン」といいます。

 

また難しい単語が出てきましたね。

戦略ドメインのドメインとは、

「領域・範囲」という意味で、

インターネット上のドメインとは異なります。

 

事業を展開していくうえで、

何を、誰に、どのように提供して利益を出していくか

というような概要を、

ざっくりと定義するものです。

 

事業ドメインという言葉もありますが、

戦略ドメインが、企業全体を指すのに対して、

事業ドメインは、個々の事業単位で表したもので、

 

先ほどのディズニーの例でいうと、

 

戦略ドメインが、

「ファンに愛されるコンテンツを生み出すこと」

 

事業ドメインが、

・ディズニーパーク
・映画配給
・ライセンスビジネス 

などになります。

 

私達のような、小規模事業者や個人事業主にとってみれば、

 事業ドメイン = 戦略ドメイン になります。

 

アメリカの鉄道事業の話~

この戦略ドメインを、もっと分かりやすく例として

アメリカの鉄道事業の話が有名ですので、ご紹介いたします。

 

昔のアメリカの鉄道会社は、

自分たちの事業を、移動するための手段として単に「鉄道(モノ)」と定義していました。

 

しかし、自動車や船、飛行機など、鉄道に代わる移動手段が発達したことで、

人が移動する手段は増え、鉄道会社は衰退していったというお話です。

 

もし、鉄道会社が、移動するだけでのモノではなく

「あらゆるものを運ぶサービス」としていれば、もっと事業の幅は広がっていたはずです。

 

戦略ドメインは、自分の強みと弱みから導き出します。下記の記事では、強みと弱みを見つけるための分析方法について解説していますので合わせてご覧ください。⇒新しいチャンスを見つけるための「SWOT分析」とは? を見てみる

 

必要な2つのこと

ここまで、戦略ドメインの話として、ディズニー鉄道会社の話を挙げました。

 

ディズニーの戦略ドメインは、
「ファンに愛されるコンテンツを生み出すこと」

 

鉄道会社の例は、
「あらゆるものを運ぶサービス」  

 

これらに共通することが2つあります。

それは、いずれも、自分の強みを基盤としているということ、

そして、顧客のニーズをくみ取っているということです。

 

ディズニーは

キャラクターやディズニーパークを生み出す、

という強みと、キャラクターが好きな顧客のニーズが重なっていますし、

 

鉄道会社は

人やモノ、思い出などの顧客のニーズを、自分達が運ぶという強みに重ねています。

 

つまり、

モノやサービスという形をただ、顧客に提供するのではなく、

もっと本質的な顧客のニーズに合わせて、戦略ドメインを作る、

ブランドの方向性をざっくりと定義する

ということになります。

 

自分のブランドとお客さまとのニーズを探るのが「3C分析」です。「3C分析」については下記の記事を参考にしてください。⇒「3C分析でブルーオーシャンを見つける」を見てみる

 

お客さまのニーズの本質

これをジュエリーに置き換えると、

ジュエリーという眼に見えるモノにこだわらないで、

もっと、「お客さまのニーズの本質を捉える」ということになります。

 

ジュエリーの本質には次のようなものがあります。

モノを売るのをやめる

ブランドの方向性まとめ

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