私は、もともと本業である「ジュエリー製作」とは別に、外部からの依頼を受けて、ホームページを作ってみたり、チラシを作ってみたり、カメラマンのような真似事をしてみたりと、けっこういろいろやってきました。
正直に隠さずに話すと
「お金」のためにやった
という事になりますが、人から何か仕事を頼まれると、
けっこう、断れない
という方も多いのではないでしょうか。
でも、そのような仕事は、一過性のものであって、自分が目指す目標やビジョンに合わず、
結局、中途半端に終わってしまった
という事が多くあります。
今回は、私の経験も踏まえて
「選択と集中」
について、私なりの考え方をお話ししたいと思います。

下記の記事では、結果を改善するコツをご紹介していますので、あわせてご覧ください。⇒「改善なくして成長なし!仮説思考という考え方で1歩前進!」を見てみる
「選択と集中」とは
ビジネスを成功させるためには、
「選択と集中」が大事
とよくいいます。
「選択と集中」とは
特定の分野や領域に対して、人やお金、ものといった経営資源を集中させる
と言うことになります。
大手の企業だって、無限に経営資源があるわけではないので、いまある100%の資源を100% 、1つのことに特化して集中したほうが、より良い結果が得られるということになるわけです。
2つ3つのことをやろうとした場合、当然、100%の資源を2つ3つにわける事になりますので、かけられる時間も限られてくるし、得られる利益も、二分の一、三分の一、またはそれ以下になるかもしれません。
だから、ビジネスを成功させるためには、
「選択と集中」が重要
だといわれるんですよね。

ブランドを始めた頃は「売上ぜロ」「口コミゼロ」の状態。そんな状態で、どうやってお客さまの信用を得るのかをご紹介しています。⇒「”売上ゼロ”でもお客さまの信頼を得る5つの方法」を見てみる
多角化はうまくいかない?
「選択と集中」の反対は「多角化」になりますが、じゃあ「多角化」はうまくいかないのかというと、そうではありません。
なるべく理解しやすいように、大手企業の例として「ヤマハ」を例に挙げます。
ヤマハは何屋?
「ヤマハ」は、もともとオルガンの修理業からスタートして、ピアノの製造メーカーとなって国内外で上位のシェアを獲得しています。
しかし、1954年当時、ピアノによる音楽自体、なかなか普及しない日本の現状を打破するために、「ヤマハ音楽教室」を作ったと言われています。
ヤマハは音楽以外にも、バイクを作ったり、半導体を作ったり、ゴルフリゾートを運営したりと、いろんな事業を行っているのは、多くの人が知っています。
いったい本業は何なの?
と思えるくらい、たくさんの事業をやっていますが、当然、メリットがあるからこそ「多角化経営」をヤマハは行っているわけです。
もちろんすべてが順調という訳ではないと思いますが、多角化することによって、例えば、
季節による売上変動や、社会や文化といった外部要因によるリスクを分散できるということになります。
また、全ての事業を「ヤマハブランド」で統一して認知度を高めることができるし、ヤマハが持っている経営資源を余すことなく活用することによって、
各事業間で相乗効果を得られる、という大きなメリットもあります。
なぜ多角化で成功できるのか?
「選択と集中」が重要だと言われるなか、ヤマハが「多角化」で成功しているのは、
「感動を・ともに・創る」
というお客さまを軸とした理念と
「ヤマハ独自の価値提案ができる技術力」
を強みとしているからだと思います。
これは、長年培われてきたヤマハの技術力や経験があるからできることであって、私たちのようなちっちゃなブランドが、多角化してもうまくいかないのはわかることだと思います。
でも、
ある一定の条件を満たせば、ヤマハのようにリスクを分散して、相乗効果を生む多角化戦略が取れると思います。
自分の強みを言えますか?
ちょっと話は変わりますが、皆さんは、誰にも負けない「自分の強み」ってひと言で言えますか?