「安売り」と「値下げ」、これらの言葉は似ているようで、実際の意味や効果は大きく異なります。
安易に商品の価格を下げる「安売り」は、短期的な売上向上をもたらすかもしれませんが、長期的にはブランド価値の低下や理想的な顧客層の喪失を招く恐れがあります。
いっぽうで、適切に活用される「値下げ」は、新規顧客の獲得やリピーターの育成に非常に有効です。
そこで今回は、「安売り」と「値下げ」の違いについて触れながら、「値下げ」の上手な活用方法をご紹介します。
人の心理とは面白いもので"無意識のうちに欲しくなって買ってしまう"ということがあります。そんな心理的なテクニック「7つの法則」を下記の記事で解説しています。⇒「売り込まずに買ってもらえる"7つの法則"」を見てみる
「安売り」
まず「安売り」という状況についてご説明します。
商品が売れないとき、多くの人が「安くすれば売れるだろう」と思い込み、値下げをしてしまう場合が多いのではないでしょうか。
ここでは、「安売り」が招く結果について解説致します。
安売りが招く結果
まず、安易に値下げしてしまうと、後で価格を戻すことが難しくなります。
さらに、商品やブランド全体が安く売っているという印象がつくと、当初、想定していた理想的なお客さま層が次第に離れていってしまうこともあります。
また、値下げ前に商品を購入したお客さまは、値下げを知るとがっかりして、もう買わない、離れてしまう、といった現象にもなりかねません。
利益の減少
また、値下げにより売上を伸ばそうとした場合、大量に商品を製作して販売しなければなりません。
これによって、制作のための時間が増加し、販売活動にかける時間が減るため、最終的に利益が減少します。
値下げは、一時的に売上が上がったように見えるかもしれませんが、結果的に自分の首を絞めているということにもなりかねないのです。
以上が、「安売り」した場合の状況になります。
1,000円を100個売るよりも10万円を1個売ったほうが利益も大きくなります。下記の記事では高価格帯の商品が売れるコツを解説していますので、あわせてご覧ください。⇒「高価格帯を用意して売れやすくするコントラスト効果による価格テクニック」を見てみる
「値下げ」
一方、「値下げ」は適切に利用することで、新規のお客さまの獲得や、リピーター育成、そしてファン育成に役立ちます。
ここでは、値下げの活用方法について解説致します。
値下げの活用方法
たとえば、ブランドの顔となる商品を入口商品として、3,000円のネックレスがあったとします。
値下げの理由の明示
クローズドな値引き
値引き額は少なくていい
まとめ
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