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ロウ付けに必要な材料や工具「7選」やり方も動画で詳しく紹介!

ロウ付けに必要な材料や工具の紹介と、ロウ付けのやり方を紹介した動画 ろう付け
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「ロウ付け」は、彫金を代表する溶接の技法です。

 

ロウ付けについては、ジュエリー講師歴20年の私が運営する当サイト「ジュエリークラフト」でも、たくさんの記事でご紹介してきました。

 

など、ロウ付けのテクニックやろう材についての記事は多くありますが、ロウ付けを行うのに必要な材料工具類を紹介した記事はありませんでした。

 

そこで、今回は、ロウ付けに必要な材料や工具を、7項目に分けてまとめました。

 

ロウ付けまわりの設備は、ジュエリーの職人さんも、アクセサリーの作家さんも、作業環境によって異なると思いますが、基本的に必要な材料や工具をご紹介致します。

 

まとめて一気に揃えられる

ロウ付けおすすめ材料工具セット

や、

ロウ付けの実際のやり方

も動画でご紹介しています。

 

ぜひ最後までご覧ください!

 

下記の記事では、ジュエリーアクセサリーの作り方について3つの基本的な方法を解説していますので合わせてご覧ください。⇒「ジュエリーやアクセサリーを制作する3つの基本的な技法」を見てみる

 

ロウ付けに必要な材料工具7つ

それではさっそく、ロウ付けに必要な材料工具7つをご紹介します。

  1. ロウ付け台
  2. ガスバーナー
  3. ろう材とロウ切りハサミ
  4. フラックス
  5. 竹の楊枝や小筆
  6. ピックリングコンパウンド(ディクセル)
  7. ガラス容器

 

ここからひとつずつ解説していきます!

 

1.ロウ付け台

1つ目は「ロウ付け台」です。

 

「ロウ付け台」は、ろう付けを行う際に必要な環境設備です。

作りたい作品や作業環境によって、いろんな作り方がありますので、あくまで参考例としてご覧下さい。

 

耐火レンガ

まず、耐火レンガを用意します。

 

これは、「イソライト工業」というメーカーが生産している耐火レンガで、1,000℃位の高温に耐えられるレンガです。

 

楽天やアマゾンなどでも600円位で購入する事ができます。

 

ホームセンターなどで売っている赤レンガは、耐熱温度が200℃くらいとなり、ハンドバーナーの熱でも割れてしまう事があります。

 

そのため、高温に耐えられる耐火レンガを購入するようにしてください。

 

 

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ハチノス(ハニカムブロック)

「ハチノス」は「ハニカムブロック」等という名前で販売されています。

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ハニカムブロック 小 140x95x14
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セラミック素材でできており、耐熱温度は約1,000℃となっています。

 

ロウ付けや焼き鈍しで重要なのが、

対象物のまわりに、たくさん空気の層を作ってあげる事です。

 

「ハチノス」のように、たくさんの穴があいた耐火ボードのうえで作業すると、ロウ付けや焼き鈍しが効率よく行えるようになります。

 

 

先ほどの耐火レンガに、ハチノスを乗せた状態が、最低限必要なロウ付け台の構成となります。

 

 

「ロウ付け台」については、下記の記事でも、より詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。

 

ロウ付け台の作り方

 

2.ガスバーナー

2つ目は「ガスバーナー」です。

 

自宅でも安心して使えるのは「ハンドバーナー」です。

火力の違うハンドバーナーを2つ用意しておけば、いろんな用途で活躍します。

 

ここでは、2つのハンドバーナーをご紹介します。

いずれも「PRINCE(プリンス)」というメーカーのバーナーです。

 

ハンドバーナー「プリンス GB-2001」

ハンドバーナー「プリンス GB-2001」は、細口タイプで、空気量も調節できる本格派なガストーチです。

 

 

 

細かなロウ付けも安心して作業できます。

自宅でも安心して使えますので、初心者の方には特におすすめです。

 

ただし、大きな作品のロウ付けなどに使用していると、やや消耗が速いです。

 

大きな作品のロウ付けには、次にご紹介する

ハンドバーナー「プリンス GT-8000」

が向いています。

 

ハンドバーナー「プリンス GT-8000」

ハンドバーナー「プリンス GT-8000」は、鋭角で強力な炎が安定して得られます。

 

 

 

大きな作品や、地金の溶解に向いています。

「GB-2001」の次に揃えたいバーナーです。

 

 

バーナーについては、下記の記事でも詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。

ロウ付けに必要なおすすめのバーナー

 

3.ろう材とロウ切りハサミ

3つ目は「ろう材」と「ロウ切りハサミ」です。

 

ろう材がなければロウ付けできません。

また、ハサミがないとろう材が切れません。

 

ろう材

ろう材には様々な種類があります。

 

扱う素材と目的に合わせて選ぶようにします。

  • 銀ろう材
  • 金ろう材
  • プラチナろう材
  • 真鍮ろう材

 

なお、ろう材については、下記の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。

ろう材の種類

 

ロウ切りハサミ

ロウ切りハサミにはいくつか種類がありますが、下記の製品は、均等幅で短冊状にカットできるので便利です。

 

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S&F(シーフォース) ロウ切りプライヤー
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4.フラックス

4つ目は「フラックス」です。

 

フラックスには、

練り状(ペースト状)と、液体状と2種類があります。

 

練り状フラックス

練り状のフラックスには

  • ホワイトフラックス
  • ブルーフラックス

があります。

 

ホワイトフラックスとブルーフラックスの違いは、メーカーの違いとなります。

自分で実際に使ってみて、使い勝手の良いほうを使うようにしましょう。

 

ホワイトフラックス

代表的な練り状のフラックスが「ホワイトフラックス」です。

 

固まってしまっても、水で溶いて繰り返し使用できます。

初心者にも扱いやすい、おすすめのフラックスです。

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S&F(シーフォース)ホワイトフラックス 70G
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ブルーフラックス

ホワイトフラックス同様、昔から使われている「ブルーフラックス」です。

 

ホワイトフラックスよりもやや高温の作業に向いており、プラチナのロウ付けにも適しています。

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Biso(ビソオ) ブルーフラックス 50g 110-50
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液体フラックス

液体フラックスもメーカーによって種類がありますが、代表的なのはコモキンの

  • ブルーフラックス
  • イエローフラックス

です。

 

ブルーフラックス

ブルーフラックスは、低温作業に適したフラックスで、金・銀のロウ付け作業に向いています。

酸処理効果を含んでいるため金属の色調を保護します。

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Comokin(コモキン)液体フラックス ブルー
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イエローフラックス

イエローフラックスは、高温作業に適したフラックスで、プラチナのろう付け作業に最適な液体フラックスです。

ブルーフラックス同様、酸処理効果を含んでいるため金属の色調を保護する役目もあります。

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Comokin(コモキン)液体フラックス イエロー
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5.竹の楊枝や小筆

5つ目は「竹の楊枝や小筆」です。

 

え!?

と思った方も多いと思いますが、ロウ付けする時はまずフラックスを塗らなければなりません。

その際に、竹の楊枝や竹櫛、小さな筆などが必要になってきます。

 

ロウ付け箇所に合わせて、使い分ける必要がありますし、フラックスは固まると取れにくくなりますので、たくさん用意しておくといいと思います。

 

おすすめは「竹の楊枝」です。

フラックスを塗布する竹楊枝

 

竹の遷移を伝って、フラックスが流れやすいのと、楊枝の先端が尖っていますので、フラックスが必要以上に広がることなくフラックスを塗る事ができます。

 

6.ピックリングコンパウンド(ディクセル)

6つ目は「ピックリングコンパウンド(ディクセル)」です。

 

シーフォースやコモキンなどの彫金工具店では「ピックリングコンパウンド」という名前で販売されています。

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ピックリングコンパウンド(ディクセル)
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ロウ付けによってできた酸化被膜の除去、加熱によってガラス性質になっているフラックスを取り除くため、ロウ付け後は酸洗いを行います。

 

昔は硫酸を水で薄めて希硫酸として使用していましたが、希硫酸の代わりに、安全に使用できるようにしたのが、この顆粒状の製品「ピックリングコンパウンド(ディクセル)」になります。

 

7.ガラス容器(対酸・耐熱)

7つ目は「ガラス容器(対酸・耐熱)」です。

 

ピックリングコンパウンドは、ぬるま湯に溶いて使用します。

 

酸洗い液ですので、酸に強い耐酸耐熱容器を使用します。

 

また、蒸発を防止するためにもフタのあるガラス容器などを選ぶと良いです。

ピックリングコンパウンド用の容器と、水洗い用の容器をふたつ用意します。

 

これで、ロウ付けの環境はひと通り揃います。

 

ロウ付けおすすめ材料工具セット

シーフォースからロウ付けにおすすめの工具セットが販売されていましたのでご紹介します。

 

セット内容は次の通りです。

 

シルバーロウ付けお買い得セット
  • S&F ホワイトフラックス 70g
  • エコノミーセラミックロウ付け台(大)またはイソライト半型
  • ハニカムブロック 小 140×95×14
  • S&F 第三の手 丸台 ピンセット付またはS&F 第三の手 馬台
  • ピンセット AA直型
  • ビックリングコンパウンド(ディクセル)
  • S&F ロウ切ハサミ 直刃
  • S&F 7分銀ロウ 5g 約50×40mm
  • S&F 5分銀ロウ 5g 約50×40mm
  • S&F 3分銀ロウ 5g 約50×40mm

 

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シルバーロウ付けお買い得セット(バーナー、ボンベ無し)
価格:8,078円(税込、送料別) (2024/2/26時点)

楽天で購入

 

 

 

ロウ付けのやり方(動画)

最後に、ロウ付けのやり方について動画を交えて解説致します。

 

ロウ付けのやり方
  1. 継ぎ目を隙間なく合わせる
  2. フラックスを塗る
  3. ろう材を置く
  4. 周囲から加熱する
  5. 継ぎ目を加熱する

 

下記の動画は、シルバーリングのロウ付けのやり方です。

 

動画では、銀ろうを置いてロウ付けしていますが、他にも、はんだ付けのように、ろうを繋ぎ目に指してろう付けするやり方(差しロウ付け)など、いろんなやり方があります。

 

 

ロウ付けのやり方については、下記の記事も参考になります。

ぜひ合わせてご連絡下さい。

ろう付けのやり方3つの基本テクニック

 

ロウ付け後の酸洗いについて

なお、ロウ付け後の酸洗いでは、

  • ロウ付け後に、直接酸洗いする方法
  • いったん水洗いしてから希硫酸で煮る方法

のふた通りのやり方があります。

 

熱した地金を希硫酸に入れるとガスが発生します。

このガスが、人体にはあまりよろしくないため、一旦、水で冷やした後に、希硫酸で煮たほうが安全です。

 

ただし、工程がひとつ増えるため、直接酸洗いする方が多いと思います。

その場合は、希硫酸に放り込んで、ガスが発生する前にフタをして下さい。

 

また、焼き鈍し等で、大きな作品を直接希硫酸に入れると、たいへん危険ですので、いったん水洗いしてから酸洗いを行うようにしてください。

 

ロウ付けに必要な材料工具まとめ

以上、今回は「ロウ付けに必要な材料工具まとめ」をご紹介致しました。

 

ロウ付けに必要な材料工具7つ
  1. ロウ付け台
  2. ガスバーナー
  3. ろう材とロウ切りハサミ
  4. フラックス
  5. 竹の楊枝や小筆
  6. ピックリングコンパウンド(ディクセル)
  7. ガラス容器

 

ロウ付けまわりの設備は、ジュエリーの職人さんも、アクセサリーの作家さんも、作業環境によって異なります。

今回は、ロウ付けに必要な、基本的な材料や工具類をご紹介しましたので、ぜひ参考にして頂き、自分なりのロウ付け環境を作ってみて下さい。

 

下記データベースでは「ろう材」全93種の、特徴や用途をまとめてありますので合わせてご確認ください。⇒全93種「ろう材」まとめデータベースを見てみる

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ろう付け

ロウ付けに必要な材料や工具「7選」やり方も動画で詳しく紹介!

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